Linuxの主要ディレクトリ構造
例としてAmazon-Linux2の主要ディレクトリ構造を示す。
| / | ルートディレクトリを表す。 | ||
| bin | /usr/bin へのシンボリックリンクである。 | ||
| sbin | /usr/sbin へのシンボリックリンクである。 | ||
| lib | /usr/bin へのシンボリックリンクである。 | ||
| dev | デバイスファイル、ディスクやキーボードなどのハードウェアに関するファイルを格納する。 | ||
| etc | 設定ファイルを置くためのディレクトリ。 Linuxの設定ファイル(ユーザ、グループ関係)や、各アプリケーション(yum関係、)の設定ファイルを置く。 group/bashrc など。 | ||
| home | ユーザごとに割り当てられる、ユーザのホームディレクトリ。 | ||
| yamada | ユーザ=yamadaに割り当てられた個人用ディレクトリ。 | ||
| taro | ユーザ=taroに割り当てられた個人用ディレクトリ。 | ||
| root | rootユーザのためのホームディレクトリ。 | ||
| tmp | 一時的なファイルを置くディレクトリ。 作業途中の結果などを一時的に保存するために使用する。 | ||
| usr | 各種アプリケーションと、それに付随するファイルを置くためのディレクトリ。 | ||
| bin | 重要度の高いコマンドの実行ファイルが置かれている。 echo/cp/ls/pwd/cat/bash など。 | ||
| sbin | 管理者ユーザ向けの実行ファイルを置くディレクトリ。 reboot/shutdown など。 | ||
| lib | 重要な共有ライブラリとカーネルモジュールを置く。 | ||
| local | |||
| opt | 追加アプリケーションのソフトウェア・パッケージのために使用するディレクトリ。 | ||
| var | アプリケーションを動作する上で作成されたデータや可変的なファイル(ログなど)を格納するディレクトリ。 |
上記のディレクトリ構造はFHS(Filesystem Hierarchy Standard)という標準仕様として定められている。
詳しくはFHS仕様の日本語訳サイトを参照されたい。
http://pocketstudio.jp/linux/?FHS
$ ls -F /
bin@ dev/ home/ lib64@ media/ opt/ root/ sbin@ sys/ usr/
boot/ etc/ lib@ local/ mnt/ proc/ run/ srv/ tmp/ var/ls -F /
anaconda-post.log dev/ home/ lib64@ mnt/ proc/ run/ srv/ tmp/ var/
bin@ etc/ lib@ media/ opt/ root/ sbin@ sys/ usr//はディレクトリであること、@はシンボリックリンクであることを表す。
Linuxは何台ディスクがあっても、1つのディレクトリツリーしか持たない。
Windowsのように、C:¥やD:¥のようにならず、/から始まるディレクトリツリーのみである。
物理的なディスクが複数あったとしても、/から始まるディレクトリツリーのどこかにマウントされることになる。