なぜ専門書を読む必要があるか?
エンジニアの勉強手段についてはQiitaや技術ブログなどで簡単にアクセスできるようになった半面、体系的なちゃんとした知識を得るには、プロが校正・編集っした書籍が最適だと思っています。
7つの習慣を日本に広め、かつ「成功の9ステップ」の著者であるジェームス・スキナー氏は特定分野の本を3冊読めば専門家になれると言っています。エンジニアが自分の市場価値を高めるには、特定分野の本を3冊読んで、特定分野の専門家として自分を売り出すのが最短です。(1冊でも専門家になれると思います)
コーディングについての本だけでも3冊読めば、『「良いコード」とは?』ということについて体系だった知識が身についてるはずなので、「私は体系だったソースレビューをすることができ、プロジェクト全体のコード品質を高めることができます。」と面接でも高評価されるでしょう。
分野と言っても広くとらえる必要はなく、「特定テーマ」程度で十分です。日本のエンジニアはあまり勉強しないようですので、特定テーマの本を3冊読めば、あなたは回りでは間違いなくそのテーマについてはトップの知識を持っているエンジニアなっています。
専門書を読むのは時間がかかりますが、費用対効果が大きいので、ぜひ取り組んでみてください。以下、私のおススメ本を紹介します。
良いコーディング・ソースコードについて
1.リーダブルコード より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック
本書の目的は、君のコードをよくすることだ。
本書の目的は、読みやすいコードを書くことである。その中心となるのは、コードは理解しやすくなければいけないという考えだ。具体的に言えば、誰かが君のコードを読んで理解する時間を最短にするということだ。
はじめに
どこでもかしこでも紹介されつくしている書籍ですが、良いプログラマーの第1歩として最適です。リーダークラスの人でもまだ読んでない人はすぐ読んだ方が良いです。自信をもってチームメンバにコード品質の指針を示すことができるようになると思います。
>>リーダブルコード全15章まとめ。良いコードとは何か?を学ぶ。
JavaScript/Vue.jsを使用したフロントエンド開発について
1.Vue.js入門 基礎から実践アプリケーション開発まで
Vue.js案件で持ってる人がたくさんいました。Vue.jsの入門書はたくさんありますが、個人的にはVue.js公式サイトの写経で入門できるんじゃないかと思います。
入門した後、どうやってアプリを組んでいくか?というときに、この本があれば進めやすいです。コンポーネントの分割やVuexを利用して組んでいるので、かなり実践的な内容です。立ち読みした結果、この本が一番実案件では使えると感じました。
Java/Springを使用したバックエンド開発について
1.Spring徹底入門
Springの辞書的な本です。業務システムをばりばり作っているNTTデータの人がかいているので、業務システム開発で遭遇する「Springでどうやればいいの?」が網羅されています。この本があれば、Springでの開発で困ることはないでしょう。徹底入門シリーズは現場で持っている人もよく見かけます。網羅性が高いのでオススメです。
アーキテクチャについて
1.アプリケーションアーキテクチャ設計パターン
本書で取り扱っているアプリケーションアーキテクチャの設計は、エンタープライズシステムの取り巻く環境が移り変わっても、「ぶれる」ことの少ない普遍性の高いテーマです。アーキテクトが修得するべきコアのスキルとして、長きにわたって活用することができるでしょう。
アーキテクトや上級プログラマの方はもちろん、自分の作るシステムの「なぜ?」を解明したい初級プログラマにもおススメの1冊です。
一度でもSpringBootを使ったような業務システムの開発案件に入ったことがある人なら、「あそこはどうすべきだったのだろうか?」「なんであんな構造になってるんだろうか?」と疑問を持つと思います。そんな疑問に網羅的・体系的に答えてくれる本です。辞書的にも使えるので、本棚に置いておいてください。
Vue.js-SpringBoot のソース例はありませんが、根底にある設計思想はすべて網羅されています。おススメしたい理由は、関係テーマについてちゃんと複数パターンを挙げて、そのパターンごとのメリットデメリットに述べた上で、こうしましょうと書いてあること。本書の内容を元にVue.js-SpringBootでアーキテクチャを作っていけば、間違いのないエンタープライズ業務アプリができると思います。これで3500円は安いと思いますよ。この本を作るの本当に大変だったと思います。